先生 ♀ × 生徒 ♀
次の日、あたしは理央をベビーカーに乗せてバスに乗った。

バス停を降りて20分くらい歩いたら遥ん家らしい。


「あ、理央ケーキ屋さんあるよ」


理央はにこにこしている。


「遥にお土産買って行こっか」

「はぅか」

「そー、はるかだよ」


理央は嬉しそう。

ケーキも買えて、遥のマンションの下に着いた。

遥が慌てて降りてきた。


「もー、着いたって言ってくれたら迎えに行くのに...バス停から結構歩くでしょ?」

「歩きたかったんだぁ。あ、これお土産」

「ありがとう」


遥ん家はオートロックでいかにも高そうなマンションって感じ。


「ベビーカー、ここでいい?」


一人暮らしなのに広い玄関。

余裕でベビーカーも置けちゃう。


「ん、大丈夫。理央くんおいで~」


遥はベビーカーから理央を降ろしてくれた。


「理央、お邪魔しますは?」


理央は遥の顔を見てこくっとお辞儀をした。


「ははっ、おりこうだね~」
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