先生 ♀ × 生徒 ♀
「もう一時間目始まるかなぁ、理央~?」


理央はあたしの顔を見てニコニコする。


ブーブーブーブー...。


あたしのiPhoneが鳴った。

誰だろ、この番号。


「.......もしもし」

「もしもし?」


この声は...


「遥だ」

「先生です」

「どうしたの?」

「今日、理央くんみてくれる人居ないんだって?」

「あぁ、そう」


陽咲が言ったな。


「連れておいでよ、学校に」

「え?」

「先生今日、全然授業入ってないからみれるよ。先生が授業の時は他の先生に頼むし」

「え、でも悪いよ。そんな甘えてばっかりじゃ」

「あのねぇ、まだあんたも子どもなの。甘えれる場所には甘えときなさい」

「え...あ、はい.....」

「じゃあ、そういうことだから待ってるね」


そう言って切られた。
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