鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです

まあ、私のタイプではないが、そこそこモテる課長。あんな強面が好きな人もいるんだと思っていた。

そんな6人の中に、普通の顔の私が配属され、仕事を覚える事に必死になれずにいる。

仕事ができる6人がいれば回るのに、ペーペーの私が配属される理由がわからないからだ。就職先がここだけしか決まらず、仕方なく入社。毎日、経理課の面々がテキパキと仕事中も、雑務な作業ばかりで、面白くもなく、淡々と作業を繰り返すばかりだ。

仕事へ来る楽しみは、大小路主任目当てだったのに、製品管理課の人手不足でしばらくヘルプで行ってしまうことになり、会えない日々が続く。

あー、つまんない。

癒しの尊顔に会えず、張り合いもなく、仕事への意欲もわかず、私の態度のせいで課のみんなから冷ややかな視線を受けているとわかっているが、サボる時間も増えていく。

そんなある日、課長に呼び出しをくらう。

「中村、ちょっと来い」

あー、怒られるパターンだなぁと、奥にあるパーテーションで区切られた部屋へ。

「呼ばれた理由はわかるな」

「…あっ、はい」

「入社してまだ1ヶ月を過ぎたばかりだから、おおめにみてきた。だが、度がすぎるぞ。何か不満があるなら、聞くから話してくれ」
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