鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです
「…別に。元々、この会社を希望してたわけじゃないですし、ここしか受からなかったので、生活の為に仕方なく入社しただけです。それに、経理って、地味で私に合わないんですよね。もっと、華やかな職場で働きたかったんです」
もう、辞めようかと思ってたので、どうでもよくて本音を打ち明けた。
すると、課長の顔が更に怖くなる。
「経理が地味だと。その地味な作業があるから、お前は、給料をもらえてるだ。みんな一円でも見落とさないよう真剣な気持ちで作業している。そんな気持ちで働かれるのは迷惑だ」
「私だって、こんな会社じゃなく、もっと大手で、やりがいのある職場で働きたかったです」
「やる気がないなら、辞めてしまえ」
「わかりました。辞めます」
課長の正論に論破されて、売り言葉に、そう言い返すしかできなかった私は、まだ、社会人として自覚がなかったのだ。
怒りの勢いに任せて、会社を飛び出して帰宅。
帰ってから、自己嫌悪に陥るが今更後戻りなんてできるはずもなく、数日は、出勤もせずに求人サイトを検索する日々だった。
私、会社を辞めたことになったのかな…
はぁ…どうしよう。
ある日の夜、ドアホンが鳴る。