鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです

誰よ…と、画面を覗くと、怖い顔の課長が。

うわっ、住所調べてやってきたの。
怖い…

かといって、無視するわけにもいかず、「はい」と、出る。

ドアホン越しでの会話。

「中村か」

「なんのようですか?私、辞めますって言いましたよね」

「数日経てば、冷静になると思ってきたんだ。後悔していないか?俺は後悔している。悩んでいるお前の気持ちもわからず、口悪く辞めてしまえと言って悪かった。今日来たのは、謝りたかった。それとお前も後悔しているなら、会社に来いといいに来た。まだ、退職手続きはしてないだろう。こっちも、いろいろ手を打って今、お前は、休暇中にしておいた」

うそでしょ。
入社したばかりで有給などまだもらえてない私の為に、課長が手を打ってくれたというのか…

「今日は、それも伝えたくて来た。また、来る」

そう言って、課長は、帰って行った。

ただ退職を了承してしまえばいいのに、入社したばかりの戦力にもならない私なんかの為に、親身になってくれる心に、ジーンとして涙が出ていた。

そして、1日空けて、また課長がやってきた。

今度は、手土産を持って。

「ちゃんと、ご飯食べてるか?コンビニで買った物だが、飲み物と焼き菓子をドアノブにかけておく。…また、来る」
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