BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
-7- 威厳
────嵐、だった。
「……っ、ら、嵐、さん……!?」
この場が一気に凍り付いて。
男たちの顔がみるみる青くなり、手がゆっくり離される。
……嵐……
ホンモノ……?
会いたかった顔が突然目の前にあらわれて、私は一気に力が抜けてそのばに座り込んでしまった。
「す、すみません……っ!!」
3人はピシッと直立すると、嵐に向かって腰を折るように頭を下げた。
さっきまでの人と同一人物と思えないくらいの変わりよう。