BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー

私はまだ激しい鼓動が収まらないまま、そんな光景を呆然と見つめていた。


「お前らどこのチームだ」


嵐の問いかけに、3人が顔を見合わせる。

気まずいのか、うつむき加減に顔を見合わせるばかりで誰も口を開かない。


それが嵐の怒りをさらに買ったようで。


「言え」


この場を凍らせてしまうような声に
まるで自分が責められているかのように、肩が大きく揺れた。


嵐の力をこの一瞬で見せつけられる。


その圧に観念したように、ひとりが口を割る。


「れ、RED(レッド) STONE(ストーン)です……」


その言葉を聞いた嵐は、チッと舌打ちして。


「行け」


顎で男たちを追いやると、彼らは転がるようにして逃げるように去った。

< 108 / 134 >

この作品をシェア

pagetop