やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない

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 これこそがオルの上手なところなんだ、と言う人は居るだろう。

 ジェラルディン・キャンベルは厄介な性格だ。
 自分が納得しなければ動かない。
 自分で頭も口も回る、と思ってる小賢しい小娘。


 ちょっと自分の顔がいいから。
 その顔に私が弱いから。
 それに加えて、大事なキーワードをさりげなく。
 会話のなかに混ぜて聞かせて。

 
『それ』に気が付くように誘導した。
 私を思い通りに出来るように。


 オルシアナス・ヴィオンは、まんまと私の方から時戻しの魔法を掛けて、と頼ませることを成功した、と。



「どうしたの?
 これが貴方の本当の目的、だったんでしょう?
 言えばいいの、今なら簡単に私は頷くから。
 『もし過去の時間をやり直したいなら、1度だけになるけれど、叶えてあげる』って」
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