沼甘総長は、左手の薬指を独占したい
「ねぇねぇ、名前なんて言うの? お兄さんに教えてよ~」
声がチャラい。
「俺は竜司。大学1年。よろ~」
見た目もテンションも、ものすごくチャラい。
「外ばっか見てないで、こっち見てよ~」
はぁぁぁぁ……無理。
「君みたいなかわいい子、初めて見たぁ。目なんかグリグリじゃん。マジでタイプなんだけど」
ひぃあ!
私の腕に、肩をぶつけてこないでください。
「キミのキュートな瞳で、俺のこと見つめてくんない? 俺の瞳が、君の熱でハートになっちゃうくらい甘い感じにさ」
ひぃえぇぇぇ~
至近距離から、ウインクを飛ばされちゃった。
言ってるセリフも意味不明だし。
とりあえず、拒絶の意志を示さなきゃ!