LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「もうすぐ仕事なのに何言ってるのよ。注文がたてこんでて、修理は外注も検討してるくらいなのに」
瑠璃の声がとげとげしい。
「俺のも直して。瑠璃ちゃんは?」
場を取り繕うように直哉が言う。
「私はいいわ。どうせ使わないもの」
即答だった。
ずどん、と叩き落とされた。気持ちが高ぶっていたから、落差がすごい。
せっかく瑠璃をイメージしてラピスラズリを使ったのに。これをきっかけに仲良くなれれば、という下心も見事に粉砕された。だが、プレゼントしようと思ったのは自分の勝手だし、と思い直す。
一緒に仕事するのだから仲良くなりたいと思っていた。
瑶煌と直哉が信頼を寄せるのだから、少しずつお互いをわかっていければうまく関係を築けるのでは、とわずかに期待していた。
だが、ここまであからさまに拒絶されるとは。
もうこれ以上はがんばらなくてもいいだろうか。
あきらめるのもまた勇気が必要だ。彼女には。
瑠璃の声がとげとげしい。
「俺のも直して。瑠璃ちゃんは?」
場を取り繕うように直哉が言う。
「私はいいわ。どうせ使わないもの」
即答だった。
ずどん、と叩き落とされた。気持ちが高ぶっていたから、落差がすごい。
せっかく瑠璃をイメージしてラピスラズリを使ったのに。これをきっかけに仲良くなれれば、という下心も見事に粉砕された。だが、プレゼントしようと思ったのは自分の勝手だし、と思い直す。
一緒に仕事するのだから仲良くなりたいと思っていた。
瑶煌と直哉が信頼を寄せるのだから、少しずつお互いをわかっていければうまく関係を築けるのでは、とわずかに期待していた。
だが、ここまであからさまに拒絶されるとは。
もうこれ以上はがんばらなくてもいいだろうか。
あきらめるのもまた勇気が必要だ。彼女には。