LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「土日はそれなりにお客さんくるから覚悟してね」

 純麗がいたずらっぽく言う。

「はい!」

「ラッピングも頼まれるわよ。あなたうまい?」

「へ、下手だと思います。包装紙などはどこにありますか?」

 純麗に教えられ、場所を確認する。

「レジはもう慣れた?」

「いえ」

「何ごとも練習よ、頑張って」

「いえ、あの、まだ教えてもらってなくて」

 恥ずかしそうに藍は言った。

「はあ!?」

 おばさんは驚いて瑠璃を見る。瑠璃は会話が聞こえる距離にいたが、すました顔で前を向いていた。

「いいわ、私が教えてあげる。今日は私とセットで動きましょう。普段お休みの日長さんが今日は来てるから、私から言っておくわ。」

「ありがとうございます!」

 藍は深々とお辞儀した。

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