LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「あれ、藍ちゃんの様子おかしくない?」

 最初に気付いたのは直哉だった。

「藍ちゃん、大丈夫?」

「らいりょーふれす」

 返事を聞いて、直哉と瑶煌は顔を見合わせた。瑠璃は見下すようにため息を吐く。

「藍ちゃん、なに飲んでるの?」

「ノンアルコールカクテルれす」

「どれ?」

 直哉はメニューのタブレットをとってどれを頼んだのか確認する。

 藍が指さしたのを見て、直哉はあきれる。

「これ、アルコール入りだよ。飲んだときに気付かない?」

「へ。えっと……」

「アルコールを飲みなれないならわからないんじゃないのか」

 瑶煌が言う。藍は首をかしげた。

「ま、とりあえず今日はお開きだね」

 直哉の一言で、歓迎会は終了した。




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