あなたが遊びでも私は本気でした。〜高校教師と女子高生の恋物語〜
中学3年生・1学期
もうすぐ、中学3年生になるという春休み。
ここ、唯月家に悲鳴が響いた。



唯月家の長女・はるかは突き落とされたのだ、階段から。
しかも、母親から。
母親と言っても拾の親ではないけど。
兄弟たちがはるかに近づく。



そして。
長男鷹大(たかひろ)は、妹のはるかを突き落とした人間、義理の母親に問い詰める。


「あんた。はるかに何してるんだよ!!」
「見ての通りだよ?わからないのかい?その子が憎いだから、突き落としたのさ!」
「あんたなぁ!!」
「落ち着けよ!まずは、はるかを病院に連れて行くのが先だ!!」



頭に血の登りかけている鷹大を双子の弟の由鷹(よしたか)がとめる。
はるかは鷹大(たかひろ)の車で病院へ向かう。



はるかは全身打撲と足首の軽い捻挫の怪我程度ですんだが、頭を打っているためしばらく入院する事になった……。


「んっ……ここは?」



はるかが目をさますと薬のにおいのする、白いベッドの上にいた。



「確か、私あの女に突き落とされて……」



起きあがろうかすると全身に凄い痛みが走り、めまいを起こす。



「……っっ!」
「はるか!目覚ましたのか?」
「鷹兄?」
「ったく、心配させやがって!」
「ごめんなさい。鷹兄!」
「どこか具合悪いか?」
「体中痛いし、すっごくめまいがする……」



とりあえずはるかが目をさましたので、ドクターに知らせることに。



それからしばらくして。
鷹大は、はるかと話しをする。
父親と由貴と話したことを。



「はるか、話しがある」
「何?」
「あのな……」

*****************


それから、さらに一週間後。
はるかは無事退院した。
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