あなたが遊びでも私は本気でした。〜高校教師と女子高生の恋物語〜
「あれ?はるかちゃん!?」
「あすか?」
「入院してたんじゃないの?」
「うん、退院してきたけど?」
「大丈夫なの?まだ、入院してた方がよくない?」
「大丈夫だよ。昨日退院してきたし、それとね、私、鷹兄のマンションで暮らすことになったから」
「鷹兄のマンションで?」
「うん。学校は卒業するまでは、ね……」
「そっか……」



そうあの時の鷹大の話しというのは、はるかを唯月家から出し他の場所で生活をさせるというものだった。
そして。
はるか達の通う中学に1番近い鷹大の住むマンションで暮らすという事だった。



「ね、今から買い物に行くけどあすかも行かない?」
「いいの?」
「うん、澪花(れいか)とあきも行くから」
「じゃあ、行く」


***************

「はるかちゃんたち、いつもここで買い物してるの?」


はるかたちが来たのは車を走らせる事1時間程の距離にあるショッピングモール。


はるかは、妹の澪花と洋服を見ていた。



「お姉ちゃん、これ可愛くない?」
「澪花は何でも似合うよ」
「お姉ちゃんも似合うよ?」
「ありがとう」


買い物をすませて兄たちのとこへ戻る。



「ごめん、お待たせ」
「澪花。お前はまた、服買って……」
「あ、鷹兄、怒らないで?」
「はるか……?」
「私が澪花に買ってあげたの!」
「しっ仕方ないな。はるかに免じて許してやるよ!」



そんな、鷹大を見てみんな思っていた。



――流石、シスコンだと――。
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