あの夏の君は何処へ?

全ての始まり


ー数年前ー



「あーもう暑すぎっ...!」

今日は8月1日

そう、私の8歳の誕生日。

(こんな暑いと外でたくさん遊べないじゃん...)

「……おかあさん!!一緒に遊ぼ!!」

「ごめんね、一昨日から冷房が壊れちゃって…今日治してくれる人が来るからまた今度ね。」

「はーい…」

「あ、(かける)くんがまた来てるみたいだから一緒に海にでも行ったらどうかしら?」

「えっ!翔くん来てるの!?行きたい!!」

「じゃあ今電話してみるわね。」

「うん!!」

(翔くん今年も来たんだ...!今年も翔くんとたくさん遊びたいな..!)

翔くんは私より一個上で、私の家の隣にある家がおばあちゃんの家だから毎年夏になると必ず遊びに来ていた。

「翔くんの親に電話したら翔くんも暇してたから一緒に行こうだって。良かったわね!」

「やったぁ!!!じゃあもう早速行ってくる!!」

「あ、ちょっと待って、!帽子と水筒もっていきなさい、熱中症になるわよ。」

「うん、!ありがと!!じゃあ行ってくる!!」

「気をつけてね〜」

「うん!」



そう言って私は急いで玄関を飛び出した。





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