束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
二人の空気はやはり友人のときのそれと変わらなくて、やれカニがおいしそうだ、やれチンアナゴの下はどうなってるんだ、などと二人して笑いながら館内を見てまわった。そうして気づけばもう十三時近くになっていた。
「折戸、そろそろお昼ごはんにしない?」
「あ、そうだね。私もお腹空いた」
「いったん外出ようか」
洋輔が出口のほうを示したので、彩子はそれに頷いて一緒に歩きだした。
やはり休日の昼間ともなると来場客も多いようだ。出口に近づくにつれ人の数が多くなる。
いつの間にやら二人の間には大学生と思われるグループが歩いており、見える位置にいるとはいえ洋輔と少し離れてしまった。彩子は前にいる洋輔を見ながらおろおろとしていた。さすがにこのグループの間を割り込んでいく勇気はない。外に出れば近づけるだろうから今はこの流れに乗っておこう、そう思い学生グループの後ろを歩いていた。
「折戸、そろそろお昼ごはんにしない?」
「あ、そうだね。私もお腹空いた」
「いったん外出ようか」
洋輔が出口のほうを示したので、彩子はそれに頷いて一緒に歩きだした。
やはり休日の昼間ともなると来場客も多いようだ。出口に近づくにつれ人の数が多くなる。
いつの間にやら二人の間には大学生と思われるグループが歩いており、見える位置にいるとはいえ洋輔と少し離れてしまった。彩子は前にいる洋輔を見ながらおろおろとしていた。さすがにこのグループの間を割り込んでいく勇気はない。外に出れば近づけるだろうから今はこの流れに乗っておこう、そう思い学生グループの後ろを歩いていた。