束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「あ、ここ気になるかも」
「これ?」

 洋輔はその店の詳細を開いて見せてくれる。

「うん。メニュー見たい。……うん、ここがいいな。予約取れるかな?」
「えーと、ちょっと待ってね。お、いけるいける。予約取れるよ。七時でいい?」
「うん」
「予約したよ。六時半に会社出ればいいかな」
「そうだね。ふふっ、楽しみ!」

 彩子は先ほどの暗い気持ちを打ち消したくて思いきり笑って見せた。洋輔はそんな彩子の頭を軽く撫でると自分も楽しみだと言って笑った。
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