ミステリアスなイケメン俳優は秘密の妻と娘を一生離さない。
でも、星來に辛い我慢をさせてしまっているのは申し訳ないと思う。
その分、私が星來を支えないと。
「星來、今度の日曜日にママと遊びに行こうか。どこに行きたい?」
「にちかさんもくる?」
「日華さんは来れないけど……」
「……。」
ダメだな、星來のテンションが全然上がらない……。
今まで父親がいなかった分、初めてできた頼れる男の人だったからなのかな。おじいちゃんとはまた違うんだろうと思う。
私はしゃがんで星來を真っ直ぐ見つめた。
「星來が悲しい顔ばかりしてると、日華さんも悲しくなっちゃうよ。今は会えないけど、絶対に星來に会いに来てくれるから」
「ね?」と星來の小さな手を握りしめる。
「わかった。せいら、まってる」
「うん、偉いね」
頭を撫でたらやっと星來が笑ってくれた。
それから手を繋ぎ直してまた歩き出す。
「どこ行こっか?」
「ぴくにく!」
「ピクニック?いいねぇ」
「おにぎりもってくの」
「何おにぎりがいい?」
「しゃけ!」
「じゃあママとシャケおにぎり作って持っていこうね」
「うんっ!」
よかった、星來のテンションが上向きになったみたい。
ピクニックに持っていくお弁当の中身を考えながら、星來と新しいお家へ帰った。