孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
代わりに小学校の来週の社会科見学の話や家族の近況を聞いているうちに食事を終え、妹たちは母親に追い立てられるようにして順番にお風呂に入りに行く。入れ替わるようにして上の弟妹、太陽と音が帰宅した。
「あーおねえ、お帰り」
学校と塾の勉強道具が入った重そうなリュックを乱雑に投げ出して妹の音はすぐさま炊飯器に向かっていく。中学三年生になってバスケット部を引退してからも食欲は衰えないらしい。
「あーおなかすいた」
「おい、音、手洗ったか?」
一緒に帰ってきた太陽に注意され、音は「はいはい」とうるさそうに洗面所に向かっていく。太陽のしっかり者具合も健在でつい笑ってしまった。
「姉ちゃん、お帰り。今日仕事早かったの?」
「……うん」
大人顔負けのしっかりしたセリフに内心舌を巻きながら曖昧に頷き、質問を返す。
「部活帰りに音の迎え?」
「まあ、帰り道だし。ついでだから」
相変わらず面倒見がいいなと思いつつ、そうならざるを得なかった環境を少しだけ不憫にも思う。
六年前、私が短大を卒業する年に父親が病気で亡くなってから、我が家では誰が決めたわけでもないけれどそれぞれの役割が自然と定まった。
「あーおねえ、お帰り」
学校と塾の勉強道具が入った重そうなリュックを乱雑に投げ出して妹の音はすぐさま炊飯器に向かっていく。中学三年生になってバスケット部を引退してからも食欲は衰えないらしい。
「あーおなかすいた」
「おい、音、手洗ったか?」
一緒に帰ってきた太陽に注意され、音は「はいはい」とうるさそうに洗面所に向かっていく。太陽のしっかり者具合も健在でつい笑ってしまった。
「姉ちゃん、お帰り。今日仕事早かったの?」
「……うん」
大人顔負けのしっかりしたセリフに内心舌を巻きながら曖昧に頷き、質問を返す。
「部活帰りに音の迎え?」
「まあ、帰り道だし。ついでだから」
相変わらず面倒見がいいなと思いつつ、そうならざるを得なかった環境を少しだけ不憫にも思う。
六年前、私が短大を卒業する年に父親が病気で亡くなってから、我が家では誰が決めたわけでもないけれどそれぞれの役割が自然と定まった。