孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
 そういえば昨夜はゲストルームで何をしていたのだろう。ずいぶん長い間話し込んでいたみたいだった。

 あまりにも突然だし、説明もろくにしてもらえないせいで余計な想像をしてしまう。深く聞き出そうとしても「仕事だから」と言われればそれ以上踏み込めない。

「じゃあ、行ってくる」

 コーヒーを飲み終わった彼が席を立った。

「海野さんは?」

 玄関を出ていった細い背中を思い出す。結局彼女はあれから帰ってきていない。

 彼女は本当に秘書見習いですか? 本当は何者なんですか? どうして傍に置いてるんですか?

 問い詰めたい気持ちを抑えて見つめる。

「もう出社したらしい」

「そう、ですか」

 時計を気にしながら言う彼に、そう答えるしかなかった。










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