孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
「こちらが社員の憩いの場所、リフレッシュスペースです」
案内された部屋には驚いたことに真ん中にビリヤードの台が置かれていた。壁にはダーツの的がかかり、奥にはカフェのような休憩スペースまである。
「女性社員はこちらで昼食を取ることが多いようです。あ、噂をすれば。小松さん」
「深水さん、おはようございます」
通りかかったのは、白いカーディガンにグリーンのフラワーレーススカートを合わせた清楚な雰囲気の女性だった。丸い大きな目が幼っぽく見えるけれど同じ歳くらいだろうか。見ず知らずの私にもふわっと柔らかく微笑んで会釈をしてくれる。
「今日から社長のカバン持ちとして入られた遊佐ひかりさんです」
「社長の? そうなんですね。経営管理部の小松和花です。わからないことがあればなんでも聞いてくださいね」
一瞬不思議そうな顔をした小松さんは、すぐに笑顔に戻り優しく言ってくれる。慣れない場所で緊張していた心がほどけるような微笑みだった。
少数精鋭部隊の中にこんなに可愛らしい人がいるなんて意外だ。見た目はほんわりしているけれど、ものすごく仕事ができる人なのかもしれない。
「社員を動揺させたくないとのことですので、しばらくは社長の奥様でいらっしゃることは内密にお願いしますね」
デスクに向かっていく小松さんの背中を見送りながら、深水さんは笑顔のままつぶやいた。
案内された部屋には驚いたことに真ん中にビリヤードの台が置かれていた。壁にはダーツの的がかかり、奥にはカフェのような休憩スペースまである。
「女性社員はこちらで昼食を取ることが多いようです。あ、噂をすれば。小松さん」
「深水さん、おはようございます」
通りかかったのは、白いカーディガンにグリーンのフラワーレーススカートを合わせた清楚な雰囲気の女性だった。丸い大きな目が幼っぽく見えるけれど同じ歳くらいだろうか。見ず知らずの私にもふわっと柔らかく微笑んで会釈をしてくれる。
「今日から社長のカバン持ちとして入られた遊佐ひかりさんです」
「社長の? そうなんですね。経営管理部の小松和花です。わからないことがあればなんでも聞いてくださいね」
一瞬不思議そうな顔をした小松さんは、すぐに笑顔に戻り優しく言ってくれる。慣れない場所で緊張していた心がほどけるような微笑みだった。
少数精鋭部隊の中にこんなに可愛らしい人がいるなんて意外だ。見た目はほんわりしているけれど、ものすごく仕事ができる人なのかもしれない。
「社員を動揺させたくないとのことですので、しばらくは社長の奥様でいらっしゃることは内密にお願いしますね」
デスクに向かっていく小松さんの背中を見送りながら、深水さんは笑顔のままつぶやいた。