ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「それじゃあ、試合を楽しんでください。動体視力がいい人にはかなり面白い勝負になりますから……みんな、目はいいよね?」

 そんな謎の言葉を残して、トミーは「カッレー、カッレー、こっんやっはカッレー」と変な歌を歌いながら去っていった。

「なかなかユニークな方ね」

 トミーの様子を観察していたルールーが、微妙な表情で言った。

「そうだね……でも、トミーさんは王宮騎士団員ってことは、腕も確かなはずだにゃん。合同訓練の選抜メンバーに選ばれているんだから、騎士団の中でもトップクラスの人なはず……にゃんだけどね……」

「リズム感はないわね」

 エリナは噴き出した。

「ルールーも言うにゃあ」

 トミーが「こおおおおんやっはカッレーッ! ヘイ!」と歌ったところで「いい加減にしないとお代わり禁止にするぞ」とルディに叱られた。焦ったアライグマはもう一度「ヘイ!」と返事をしてみんなに笑われていた。

「……そう、彼はきっと、ムードメーカーって人なのにゃん。みんなをリラックスさせて実力を引き出す作戦なのにゃんよ」

「うーん、そういうことにしておくわ」

 ルールーは肩をすくめた。
< 131 / 244 >

この作品をシェア

pagetop