ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 カレーの話はともかく、腕試し大会が始まった。

「待ってにゃ、これは予想とは違った大会だにゃん」

「なにこれ、びっくりよ。腕試しというよりも、アクロバット大会と言った方がいいんじゃないかしら!」

 スカイヴェン国側からはルディが、マーレン国側からは近衛団長の男性が審判として、交互に判定をしていたのだが……。

「試合を見るのが至難の業にゃん!」

 とにかく、流れが速いのだ。
 審判のスタートの合図でその場をダッシュした獣人と森エルフは中央でぶつかり合って、そこからはスピードの落ちない殴り合い蹴り合いからの場外に飛び出しては木を蹴って闘技台に戻り、出ては戻り、まるでめちゃくちゃコントロールのいいふたつのスーパーボールがものすごい速さで辺りを弾み回っているようなのだ。

 確かにこれは、並の動体視力では戦士の姿を捉えることはできない。
 ルールーとエリナは、若さもあって視力が優れていたし、獣人も人魚も運動神経が良いため、なんとか試合を見ることができたが、その首はあっちを向いたりこっちを向いたりとたいそう忙しい。

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