ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 腕試しは進み、最後に残るのは審判をやっていたルディとマーレン国近衛隊長となった。

「あっ、ルディさんだ! ルディさーん、がんばって!」

 闘技台に狼隊長が登場したので、エリナは立ち上がって声援を送った。
 ルディは表情を変えずに彼女に向かって頷いたが、尻尾が大きく揺れて、満ち溢れる闘志を隠せない。

「カッ、カルディフェン殿?」

 本気の狼に驚いた近衛隊長が「どうかしましたか、ものすごいやる気で身体から炎が立ち昇って見えるんですけど?」とルディに言った。

「やはり、両国の代表として、天に恥じない名勝負を見せるべきだと思うのだ!」

 いや、天ではなくエリナに見せるためだろう。

「そ、そうですか。そう言われると、やはり近衛隊長としての全力を尽くして……」

「そうか、ならばその実力を見せてもらおう! そして俺は、王都警備隊長カルディフェン・ラーダ・スカイヴェンとしての全力で貴公と対峙し!」

「お、おう!」

「天が納得して讃えるほどの試合を!」

「おう! 天が!」

 違う、エリナだ。

「というわけで、マーレン国近衛隊長マルファンダールナートサルメイ、よろしく頼む!」

「こちらこそ、よろしく頼む! あと、名前を覚えてくれて感謝する!」

「なんのこれしき!」

 ふたりはがつんと握手をすると後ろに下がり、開始位置についた。
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