ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「エリナが……猫の魅力が全開の姿に……」

 感激して目を潤ませているのは、虎のキーガスだ。彼は同じ猫科としてエリナのことをその身を呈しても守るべき存在だと捉えていて、暑苦しい程の責任感に満ちた青年だ。

 全身が立派な筋肉に覆われていて、腕も太くたくましく、戦闘力が抜群である虎なのだが、その性格は少し内気だし穏やかで優しい。
 迫力のある外見に整った顔を持つ、男らしい美形なのに、実はシャイですぐに顔を赤くするというギャップ男子のキーガスは、実は妙齢の女性から想いを寄せられることも多い。きっと将来はいいお父さんになると思われているのだろう。

「白い耳に白い尻尾……ふわふわした柔らかそうな毛並み……猫科の素晴らしさに満ちたエリナ……幸せを呼ぶ子猫……」

 猫族への想いが強すぎて、変な方向に行きそうなキーガスに、キジトラ猫のミメットが「今さらなにを言ってるのさ! エリナが幸せを呼ぶ猫なのはとっくのとうに承知だよ」と肩をすくめながら言った。

「そうだった……エリナはどんな姿でも猫としての素晴らしさに満ちた、幸せを呼ぶ猫だな……それにしても可愛い姿だ……」

 こんなに小さくて愛らしい子猫は、より一層力を入れて保護しなければならないと、今朝も暑苦しく心の中で誓うキーガスである。
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