ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「すごいすごい、ルディさん、すごいです!」

「うむ、そうか」

「めちゃくちゃ早くて技のキレが素晴らしくて、すごくすごくカッコよかったです!」

「うむ、カッコよかったか」

『エリナにカッコいいと言ってもらいたい作戦』が成功したので、狼の尻尾は激しく左右に振られた。

「ルディさんが強いのは知っていましたが、今日のはもう、特別でした。見ててうっとりするほどでした」

「うむ! そうか! うっとりするほど気に入ってもらえたか!」

「はい、ルディさんは最高です!」

 彼の尻尾はもう、ぶんぶんぶんぶんぶんぶんっ! とあまりにも激しく振られていたので、いくらポーカーフェイスを保っていても、マーレン国の戦士たちにすべてがバレてしまった。

『ああ……あの子猫ちゃんにいいところを見せたかったわけね……無敵の狼隊長なのに……なんだか残念に思えてしまうのはなぜだろう……そして、うちの近衛隊長のがんばりが……ちょっぴり虚しいな……』

 近衛隊長はそんな視線を受けて、『俺は素晴らしい戦いができたと思うし、今の試合で自分でも一段と実力がついたと感じるのだが……なんとなく釈然としない……』と思いながら、のろのろと立ち上がるのであった。
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