ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 戦士たち、特にユーディリシェイラミアムスにお世話になっているマーレン国の者たちは、目の前の光景が信じられない様子でささやいた。

「ええっ、まさか、ユーディリシェイラミアムスさまが自ら料理をなさる……のか?」

「偉大な守護妖精にも仕事を割り振るとは……子猫、おそるべし!」

 ちらっ、ちらっ、と視線を向けられたエリナは「だって、バーベキュー係が足りなかったんだもん。仕方がないにゃん」とほっぺたをまんまるく膨らませた。

「んふっ」

 その可愛らしい顔をまともに見てしまい、皆、うつむきながら思わず「むふん」と変な声を出してしまった。
 勇敢な戦士が頬を染めて『むふん』という姿を見られるのは少々体裁が悪いと思われて、それぞれがなんとか顔を隠そうとがんばったのだが、そこにいたほぼ全員が『むふん』と言ってしまったので無駄な努力であった。

 もちろん、ユーディリシェイラミアムスも『むふん』と言ってしまったひとりだ。

『エリナちゃん、かわゆす! 抱っこしたい! いい子いい子したい! はっ、……これはもしや、フーラアヌの気持ちと同じなのかな?』

 美形の守護妖精は『幼い子猫に、わたしの心を奪われてしまった……』と、自分の中に生まれた『推し心』に戸惑うのであった。
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