ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「や、やめてください、そうだ、このバーベキューの串の形に気がつきましたか?」

 エリナは慌てて話題を変えようとした。

「はい、珍しい形だとおもっていましたが……おお、なるほど。この串のねじれがあるおかげで、肉や野菜の向きが固定されて、両面が焼ける仕組みになっているのですね」

 ひとりの料理人が感心して言った。

「そうなんです。丸い串だと具材がくるくる回ってしまうので、平らにした金属をねじって引っかかりをよくしたんですよ」

「確かに、とても焼きやすいよね、はい、ほい、それ、よっと」

 ユーディリシェイラミアムスが器用に串を回して、肉も野菜もまんべんなく焼きながらいった。

「ユーディリシェイラミアムスさまは焼くのがお上手ですねえ……。そして、素材を金属にしたのは、中心まで火が通りやすくするため、でしょうか?」

 料理人の言葉に、エリナは頷いた。

「はい、金属の串にすることで、熱伝導……熱さが肉の中心に伝わりやすいようになっています。生焼けだと、小さな子どもやお年寄りなどの、体力のない人が食べた時にお腹をこわすかもしれないですし、一番美味しい焼き加減で食べたいですからね」

 この世界の住人はたいそう頑健であるため、普通の成人ならば地球のように食中毒を起こすことはほとんどないのだが、エリナはどの年代の人にも美味しく食べてもらってこその料理だと考えていた。
 エリナの返事からそれを感じ取った料理人は『やはりエリナさまは料理人の鑑なのだな』と感心した。

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