ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 フェンリルにくくりつけられた袋の中にも、ルディとエリナの着替えと共に、二種類のタレがしっかり入っていた。
 ついでに調理用具を抜群のセンスで作り出す道具屋のガミークに頼んであったバーベキュー用の串と、小麦粉とスパイスを炒め合わせたカレールーも入っている。

 カレールーは、肉と野菜を煮込んだ鍋に入れるだけで美味しいカレーができる優れものなので、エリナが商品化を前提に研究しているのだ。ちなみに、協力者は王宮料理長のリックルなので、これも国の事業として後押ししてもらえそうだ。

『野営は青弓亭や王宮の厨房と違って設備が整っていないんだよね。確実に美味しいカレーを作るためにも、やっぱりカレールーは必要だにゃん』

 そして、カレールーがあれば、各家庭でも他のお店でも、手軽にカレーライスが作れるようになる。青弓亭のカレーが人気がありすぎてお客をさばききれなくなってきたので、それぞれの場所で個性を生かしたカレーライスが手軽に食べられたらいいとエリナは思っていた。

 王家のメンバーや料理長のリックルには「レシピの公開のみならず、誰でも簡単にカレーライスを作れるようにするなんて、エリナは本当に欲のない子猫だなあ」と、少しあきれられてしまったが……そこがエリナのいいところなのだ。

 
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