フォーチュンクッキー
なんにも聞けないまま、翌日を迎えた。
夏休みだというのに制服で、あたしは喫茶店に向かう。
昨日の宿題なんて、ただ広げただけであたしと太一さんはずっと黙ってた。
どこからか帰ってきたマスターは目をまん丸にして驚いてた。
だけどあたしにはどうすることもできなくて、すぐに家に帰った。
家を出る前に書いたメモがやけに虚しく感じた。
正直いって、もう全部が嫌になりそう。
あたしはお父さんがいないことをいいことに、かばんを放り投げて一日中布団に埋もれて泣いた。
握り締めたシーツはしわを寄せるばっかり。
顔をうずめているところは次第に湿っていく。
人を好きになるって、こんなにパワーがいるんだ。
がんばろうって思ってた。
でも頭をぐるぐると回るのは、すこし落ち着いた太一さんの言葉。
『オレは…ただの“先生”だよ』
声も出せずに、ひたすら涙が流れた。
前にこうして思い切り泣いたのは、お母さんのところに行ったとき。
あのときも、太一さんのことだった。
夏休みだというのに制服で、あたしは喫茶店に向かう。
昨日の宿題なんて、ただ広げただけであたしと太一さんはずっと黙ってた。
どこからか帰ってきたマスターは目をまん丸にして驚いてた。
だけどあたしにはどうすることもできなくて、すぐに家に帰った。
家を出る前に書いたメモがやけに虚しく感じた。
正直いって、もう全部が嫌になりそう。
あたしはお父さんがいないことをいいことに、かばんを放り投げて一日中布団に埋もれて泣いた。
握り締めたシーツはしわを寄せるばっかり。
顔をうずめているところは次第に湿っていく。
人を好きになるって、こんなにパワーがいるんだ。
がんばろうって思ってた。
でも頭をぐるぐると回るのは、すこし落ち着いた太一さんの言葉。
『オレは…ただの“先生”だよ』
声も出せずに、ひたすら涙が流れた。
前にこうして思い切り泣いたのは、お母さんのところに行ったとき。
あのときも、太一さんのことだった。