フォーチュンクッキー
 そんな日が一週間続くころ。

オレの高校でも本格的に文化祭が始まろうとしていた。


 焼きそばにチョコバナナなんて、屋台としては定番のメニューをうちのクラスは出すらしい。


 相変わらず、学校に登校もしているし授業にも参加はしている。

でも、どこかオレにはやる気の芯がぽっくり折られていた。


 淡く色づく木々のせいなのかわからない。

半そではそろそろしまおうか、なんて関係ないことを考えていた。



「た・い・ち・先・生!」

 準備の手伝いもせずに窓辺で呆けていたオレに、ずしっと肩に重力がかかる。

確認しなくたってその相手はわかっていた。


 一緒にため息も情けないくらい吐き出てしまう。

「……なんだよ、怜?」

「つれないなぁ~」

 にんまりとお得意の笑みを返してくる。


「未来ちゃん」

 無意識にピクリと体が反応してしまう。


「呼ぶんでしょ…?」

「……なんで、チビ助が…」

 怜の言葉にくしゃくしゃと髪をかいて、窓枠に背中を預け、肘だけをついた。


 教室内では看板作りや、当日のタイムテーブルなど細かい作業が行われていた。

その中に、ジャージ姿のサトが元気よく走り回っている。


「だってウチの高校受けるんでしょ?」


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