オレンジジュースを飲む頃
「改めて言うけど、私、光瑠君の事、好きだから」
真剣に、若干睨みつけるような目線で堂々と言われ、居たたまれない。
早くこの場から逃げ出したい。
でも、何故か正直に言う彼女の目から、離せない自分がいた。
「光瑠の事が好きなのは、分かった。告白でも何でもすればいいよ。でも、私は別に光瑠の事は好きとかそういうのではないから」
「そうには見えないよ。唯穂ちゃんが気づいてないだけで、本当は好きなんだと私には見えるけど。だからこそ、ライバルにはちゃんと言っておきたいと思ったし、ちゃんと聞きたいと思った。でも、唯穂ちゃんが自覚無しだって言うなら、遠慮無しに行かせてもらうから。後悔しても知らないからね」
ふふん、と美しい笑みで言い切った槙野玲那は、先に戻るね、話聞いてくれてありがとう、と言い残してその場から去っていった。
何か、疲れた。
槙野玲那が出て行った後、私は近くの椅子に座り、しばらく呆然としていた。