オレンジジュースを飲む頃



今日は雨が降り続いている。

どんより空気は、私の現在の気持ちそのままに表れている。


「唯穂に改めて聞くけど、唯穂は光瑠の事、友達以外の目で見てる?どう思ってるの、本当は」

「……同じ事聞かれた、槙野玲那にも」

「えっ?同じ事って……。やっぱり気づいてたんだ、槙野さんは。唯穂は、自分の気づいていないところでとっくに光瑠の事、異性の目で見てるって。好きなんじゃないかってさ」

「槙野玲那から言われたよ。光瑠の事、好きなんでしょって。そんな事考えた事も無かったから、正直困惑したし、友達以外の答えしか出なかった。でも、なんとなく自覚しちゃったよ……。光瑠の事、友達以外の感情で接してた。自分が気づかないくらいに」


槙野玲那が文化祭で光瑠に告白する。

光瑠が槙野玲那の彼氏になるかもしれない。

気持ちが変わっても文句は言えない立場でいる私の事、嫌いになっても何も言えない。

……それを恐れている。ここ最近、ずっと。


「槙野さんにも言われた事だし、まずは仲直りしよう。そして、告白の返事、ちゃんとしよう。文化祭までもう時間無いよ」

「……うん。」

「意地張らずに、まずは話そう」


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