オレンジジュースを飲む頃



まさか暁人からここまで背中を押してもらえるなんて思ってなかった。

光瑠が一番気の合うというか、心を開いているのは暁人だと思う。

暁人は基本ゲーム夢中のマイペース。

でも、相手の事をよく観察し、心の中を覗く事が上手いと思う。



今回も私はまんまと暁人のペースと話術、雰囲気に乗っかってしまったって感じか。

暁人に感謝しつつ、私は改めて自分の気持ちに整理をしようと決意した。


「……ありがとう、暁人。なんかスッキリしたわ。とりあえず光瑠と仲直りする事から始めてみる」

「光瑠も意地っ張りのところあるから、自分から何かアクション起こせって言ってやりたけど、今回は唯穂からの方が良いと思って今まで何も言わなかった。相変わらずボケとツッコミで冗談言い合うお前達が見たいから、俺は」


そう言うと、トイレ行ってくるわ、と席を立ち教室を出て行った。

今日は通常授業、放課後は居残りで文化祭準備。

私のクラスは出し物で輪投げとミニボーリング大会をやる。

もう少しで完成するので、今日の居残り終わりで光瑠と話が出来ればなのだが。

……肝心の彼は実行委員で忙しそうだ。


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