オレンジジュースを飲む頃
「唯穂。光瑠見なかった?」
「見てないけど。どうかしたの」
「豪華お菓子セットの買い出しリスト。あいつが持ってるから、これから予算すり合わせて明日までに委員会の提出しなきゃいけなんだけどなぁ」
同じく実行委員の敦。
あのお調子者敦がせかせかと文化祭実行委員としてクラスの出し物決め等を率先して決めたり動いたりしている。
なんとも不思議な光景だ。
で、現在敦には彼女がいないので、プラス帰宅部ということも相まって部活に所属しているクラスメイトに比べて時間に余裕があるのだ。
ポジティブ思考だしフレンドリーなので、誰とでもすぐに仲良くなれるし、女子にもまぁモテる。
文化祭効果でいつの間にか彼女できた、なんて事にもなっていそう。
「さっきまで一緒にいたんじゃないの。迷子くらいましたか」
「迷子くらいました。光瑠の黙ってどっか行くのだけはもう勘弁してくれ。唯穂もあいつに言っといて。なんか最近ずっと喧嘩してるみたいだけど、お前も同じ事思ってくれてるのならありがたいわ」
「そういう事にしておく。で、光瑠は、私の事、なんか、言って、なかった?……最近まともに喋ってないから」
「やっぱお前ら喧嘩してんのかよ。那津花からそれとなく聞いてはいたから、そうだとは思ってたけど。あえて触れずにいたけどさ、原因は何なのさ」
「……それは内緒」