君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜
※
朝の打ち合わせの後は、一時限目からゼミが入っていた。
今回は準備が少し不十分だったので、資料の点検をプロジェクターでしておきたい。
ゼミ室に近付くと、学生たちの声が室内から聞こえる。めずらしく早めに来たのだろう。
まぁかまわないか、と入室しようとした――が、
「年の差婚! 相手は俺らと歳が変わらないらしいぜ」
「まじで? あの教授が?」
思わず足を止めてしまった。
扉の陰で、つい聞き耳をたててしまう。
朝の打ち合わせの後は、一時限目からゼミが入っていた。
今回は準備が少し不十分だったので、資料の点検をプロジェクターでしておきたい。
ゼミ室に近付くと、学生たちの声が室内から聞こえる。めずらしく早めに来たのだろう。
まぁかまわないか、と入室しようとした――が、
「年の差婚! 相手は俺らと歳が変わらないらしいぜ」
「まじで? あの教授が?」
思わず足を止めてしまった。
扉の陰で、つい聞き耳をたててしまう。