【短編】かわいく、ワルく、甘く愛して。
「人助けのために結婚とかないですから!」
「え? 結婚まで考えてくれてたの? へー、そっかぁー」
一緒になるってことはそういうことだと思って結婚と言ったけれど、逆に揚げ足取りみたいにその言葉をつつかれた。
ニヤニヤとした顔が、ワルい顔に変わる。
「結婚してとまでは言ってないのに、そういうことまで考えてくれてたんだ?」
今度は立ち上がって、机に手を突いて座っている私を覆う累さん。
少し低くなった声が上から降って来て、さっきまでとは少し違った意味でドキドキしてくる。
「し、しないって言いました」
今の彼の顔を見ないように下を向いたままでいたのに、指先だけで簡単に顎をクイッと上向かされた。
「でも、考えてはくれたんだろ?」
妖しさを湛えたワルい顔。
それでも元のつくりは私好みの可愛さで、その近さにドキッとしてしまう。
ちょっと怖いのに、可愛くてドキドキして……心の中がまるで暴風雨。
気持ちの整理が出来なくて、ちょっと涙になって溢れてしまった。
「もう、何で泣いちゃってんの? そんな目で俺を見つめながら泣くとか……ヤバ、可愛すぎ」
親指の腹で涙を拭ってくれた累さんは、その手で自分の口元を覆った。
耳が赤く見えて、その目にはまだワルい雰囲気が残っているのにちょっと可愛い。
「え? 結婚まで考えてくれてたの? へー、そっかぁー」
一緒になるってことはそういうことだと思って結婚と言ったけれど、逆に揚げ足取りみたいにその言葉をつつかれた。
ニヤニヤとした顔が、ワルい顔に変わる。
「結婚してとまでは言ってないのに、そういうことまで考えてくれてたんだ?」
今度は立ち上がって、机に手を突いて座っている私を覆う累さん。
少し低くなった声が上から降って来て、さっきまでとは少し違った意味でドキドキしてくる。
「し、しないって言いました」
今の彼の顔を見ないように下を向いたままでいたのに、指先だけで簡単に顎をクイッと上向かされた。
「でも、考えてはくれたんだろ?」
妖しさを湛えたワルい顔。
それでも元のつくりは私好みの可愛さで、その近さにドキッとしてしまう。
ちょっと怖いのに、可愛くてドキドキして……心の中がまるで暴風雨。
気持ちの整理が出来なくて、ちょっと涙になって溢れてしまった。
「もう、何で泣いちゃってんの? そんな目で俺を見つめながら泣くとか……ヤバ、可愛すぎ」
親指の腹で涙を拭ってくれた累さんは、その手で自分の口元を覆った。
耳が赤く見えて、その目にはまだワルい雰囲気が残っているのにちょっと可愛い。