私とキミと、彼と




だめだ。一旦落ち着こう。

頭の中をリセットするため、軽く深呼吸をしてから前を見据える。




1台のテーブルの4辺を囲うように置かれたソファ。

私の左隣から時計回りに、璃汰、春陽さん、きょんちゃんが座る。


こんな風に男性ばかりに取り囲まれることなんて滅多にないし、なんだか面談みたいで少し緊張する。







「よし、これでようやく千夏ちゃんとゆっくり話ができるね。

凌哉ってば、自己紹介だけ済ませてすぐに千夏ちゃんのこと連れ去るんだから。」






私の緊張を察してか、目の前に座る春陽さんは私を安心させるように柔らかく微笑んでくれた。

お兄ちゃんがいたらきっとこんな感じなのかなって、自然とそう思えるような包容力のある人。







「悪かったって。

自分の彼女が溜まり場にいるって、想像以上に嬉しくてつい。」





「まぁ、気持ちはわかるけど(笑)」






私の肩を抱き寄せておどけてみせる彼に、春陽さんやきょんちゃんは苦笑い。

それに対し、ただ1人璃汰だけは興味津々に目を輝かせていた。






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