私とキミと、彼と
「そ、そうなの?」
「あったり前だろー?
そのために今日ここに連れてきたんだし。
…てことで、そんな端っこで一人でニヤけてないで、こっちに来る。」
彼は私の肩をグイッと押すと、先程まで自分が座っていたソファに座らせる。
ギリギリ2人がけの小さなソファ。
並んで座ると自然と肩が触れ合い、先程のキスの雨が脳裏に蘇った。
「そこ、狭くねぇっすか?
こっちのソファの方が若干広いっすけど…。」
「いいんだよ。これで。
…な?千夏。」
「うん。だいじょぶ…。」
問いかけにできるだけ平然に答えてみるけれど、心音は加速する一方。
どうか、この音が彼に聞こえませんように。
意識すればするほど、その音は私の中で大きく響くようだった。