私とキミと、彼と
「……んっ……
ちょ…っ…凌哉くんっ…。」
「…好きだ。」
ついばむような短いキスが繰り返される。
2人きりの静かな部屋に生々しいリップ音が響いて…
全身の熱が、頭に昇っていくのがわかる。
何だか恥ずかしくなって彼の身体からそっと離れると、彼は不安気に眉を下げた。
「…ごめん、嫌だった?」
私の頬を指で優しく撫でながら、上目遣いでこちらを覗く凌哉くん。
…本っ当に…あざといんだから。
素でやっているのか、それとも計算なのかはわからないけど…
どちらにしてもずるい。
そんな子犬のような目をされたら、私は素直になるしかないのだから。