先輩を可愛い、かわいいと言っていいのは僕だけです
「風邪気味なら休んでいいんですよ? 無理はしないで下さい。保健室行きましょう」
軍手を外し、本宮君は保健室に同行しようとする。具合が良くないと言う相手に冷静かつ正しい判断だ。
本宮君の隙がない完璧な行動パターンが虚しい。義務的な印象を抱く。
「……僕に付き添われたくないなら、呼んできましょうか?」
誰を? と聞き返す必要は無かった。本宮君は運動場を指差す。
「先輩が最近オシャレをしたり、メイクをしてるのもアイツの為なんですよね? 聞いた話によるとアイツも先輩を可愛いとか言い始めてて、そろそろ付き合うとか?」
「……え?」
涼介までアイツ呼ばわりする態度にまず驚き、続く内容に衝撃を受けた。
「僕の周りでも先輩が可愛いと言われるようになりだして、園芸部に入りたいって奴も居ますよ。紹介します? それともサッカー部のマネージャーになるんですか?」
わたしには変わらず丁寧な口調だが、端々に苛立ちが滲む。
行き違いの経緯に心当たりがあるので、本宮君が発言しきるのを待ってから口を開いた。
涼介の為にイメチェンをした訳じゃない、マネージャーになるつもりもなければ草花に興味のない新入部員も歓迎しない。
本宮君への恋心はともかく、事実はしっかり伝えたいから。
「向日葵!」
しかし、ここでまさかの行き違いの根源がやってきてしまう。
軍手を外し、本宮君は保健室に同行しようとする。具合が良くないと言う相手に冷静かつ正しい判断だ。
本宮君の隙がない完璧な行動パターンが虚しい。義務的な印象を抱く。
「……僕に付き添われたくないなら、呼んできましょうか?」
誰を? と聞き返す必要は無かった。本宮君は運動場を指差す。
「先輩が最近オシャレをしたり、メイクをしてるのもアイツの為なんですよね? 聞いた話によるとアイツも先輩を可愛いとか言い始めてて、そろそろ付き合うとか?」
「……え?」
涼介までアイツ呼ばわりする態度にまず驚き、続く内容に衝撃を受けた。
「僕の周りでも先輩が可愛いと言われるようになりだして、園芸部に入りたいって奴も居ますよ。紹介します? それともサッカー部のマネージャーになるんですか?」
わたしには変わらず丁寧な口調だが、端々に苛立ちが滲む。
行き違いの経緯に心当たりがあるので、本宮君が発言しきるのを待ってから口を開いた。
涼介の為にイメチェンをした訳じゃない、マネージャーになるつもりもなければ草花に興味のない新入部員も歓迎しない。
本宮君への恋心はともかく、事実はしっかり伝えたいから。
「向日葵!」
しかし、ここでまさかの行き違いの根源がやってきてしまう。