先輩を可愛い、かわいいと言っていいのは僕だけです
 涼介が空気を読むはずなく、割って入ってくるなりヒマワリと向日葵(わたし)を比べてきた。

「おぉ、やっと咲いたな! てか、お前その顔どうしちゃった?」

 顔をそむけようとするも、涼介は覗き込んで笑う。

「寝坊したか? 化粧すればそれなり見られるようになってたのに。それスッピン? やばいな」

 がはは、豪快に笑い飛ばされる。長い付き合いなので分かるが、涼介には悪気が無い。失礼だと思うけれど涼介に期待しても無駄。

「うるさいな、涼介には関係ないでしょ!」

「はぁ? あるだろ? 向日葵は俺に可愛いと言われたくて色々やってるんだろ?」

 本宮君は別とし、涼介までそんな話を信じるとは。自信家の涼介ならばポジティブに受け止める可能性はあるにはあるものの、わたしにまで自惚れを発揮するなんて予想外だ。

 ぽかん、口を開けてしまった。

「ヒマワリも無事に咲いた事だしさ、マネージャーやれよ。今日はお前が答えやすいように一人で来たし。な?」

 確かに取り巻きの女の子等は運動場で待機。しかし、殺気めいた目力が感じられる。
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