イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「あ、初めまして。今日からお隣に越してきました。早見茜です。ひとり暮らしです。よろしくお願いします」
「あ、私は神木みのりです。この子は京介。私はシングルマザーなの。京ちゃん、ご挨拶しましょ。お隣のお姉さんよ」
抱き上げられた男の子は指を二本立てて笑った。
「きょうちゃんは、にちゃいでちゅ」
か、かわいすぎる。
「ごめんね。決まり文句なの。走り回ったり泣いたりうるさいから何かあったらすぐに言って下さい。えっと。早見さんは学生さん?」
「あ、私は就職したばかりです。ひとり暮らしも初めてで……」
「そう。何かあれば聞いてね。うちは朝から保育園に連れて行って帰ってくるの夜だけど、早見さんも同じような生活かな?」
「そうだと思います。京ちゃん、よろしくね」
手を振ると恥ずかしそうにしている。
タオルを渡すと喜ばれた。子育てにタオルはたくさん必要らしい。よかった。