イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの
「おい。どうした?」
目の前の彼に指を指した。
「……め、めがね、かけてる……」
「ああ、これね、今仕事中だったからさ」
そう言って、眼鏡を外した顔は……やっぱり幼馴染みの海斗だった。どういうこと?
「か、海斗……え?ちょっと待って、何、どうして?」
私がパニクって答えるのを面白そうに笑ってみている。
「……はー、想像以上にお前の驚きっぷり面白いわ。久しぶりだな。元気だったか?」
「……ま、待って。ちょっと待って。えっと。ごめん、いったん帰る」
私は胸を押さえた。思いもしない再会。なんか胸が苦しい。条件反射で逃げるように隣の部屋へ戻ろうとしたら、腕を捕まれた。
「おい、お前が尋ねてきたのにどうして帰るんだ?ほら挨拶しろよ。挨拶に来たんだろうが」