ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「よくも俺の大事なものに触れやがったな」


「夜桜、先輩…っ」


「へぇ〜。意外と来るのが早かったね、蒼炎」


木の上に夜桜先輩はいた。そのままおりてきて、私たちの元に近づいてくる。その高さから下りても怪我1つしていない。

夜桜先輩の瞳はサファイア色に輝いていた。


「血も吸ってないキミがオレに勝てるつもりでいるの?オレも舐められたものだなぁ〜」


「夜桜先輩、なんで私なんかのことを…っ?」


「お前が特別だから」


「え?」


わからない。

夜桜先輩にとって私は出会ったばかりの他人なのに…。


「人質がいるのに勝てる気でいるなんて、ね」


「っ…!?」


「紫音!!」


私の首に当てられたのは小さなナイフ。

首筋からは血が流れた。
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