【完結】鍵をかけた君との恋
「バイトやべえ。なんでこんなにピザの注文入るんだよ、クリスマスかっつーの」

 陸の部屋。ゲームをスタンバイさせる私の肩に、彼は頭を乗せた。

「八月ももう終わるんだし、みんな素麺でも食べてろよー」
「ずっと素麺だったから、夏の終わりにピザでも食べたくなったんじゃない?」

 そう言って、コントローラーを陸に渡すが、受け取る気配がない。

「陸?ゲームやらないの?」
「やる」
「めっちゃ疲れてんじゃん。無理して会わなくてもよかったのに」
「やるけどその前に──」

 首に回されるその腕は、いつだって私よりも熱い。触れた唇の先、いつもそこから溶けていく。

「チャージしたい」

 重なる私達に理屈はない。互いに罪悪感を抱えながら一線を超えたあの日から、きっといつまででもこうしていたかったんだ。
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