【完結】鍵をかけた君との恋
陸に今すぐ報告がしたい。諦めないでよかったと、凛花と私の友情は、崩れなかったよと。そういえば、今朝目にした星占いでは私の星座が一位だった。そんなことも思い出しながら、浮かれ気分で家路を行く。
「もしもし、陸聞いてっ。凛花がバスケの大会、陸と観にきなよだって!」
半分無意識に押した通話ボタン。陸は「よかったな」と喜んでくれた。
「超嬉しいっ。凛花とまた前みたいに喋れた!なんか泣きそうっ」
友人との相談ごとを恋人にできるなんて幸せだな、などと思いながらペラペラと陸に話していると、背後から聞き覚えのある声がした。
「乃亜ちゃん?」
振り向かずとも誰だかわかる。この人とは一緒に住んでいた。
「奈緒さん……」
家を飛び出た時よりも、ずっと大きな鞄を抱え、腰まであるキャリーケースは傍に。
「何、なんでここにいるの……」
私の動揺した声に何かを察知したのか、陸は電話を切ってくれた。
自ら家を出た彼女。一ヶ月も帰らぬ彼女。私を捨てた父の恋人。今目の前にいる人間は、私にはもう関係のない人だ。
「乃亜ちゃんごめんなさいっ」
彼女に背を向け歩き出したのに、そのひとことで止まってしまう自分がいた。嫌悪感でいっぱいにはなれない。それは事実なんだ。
恐る恐る振り向くと、涙目の奈緒さんが視界に入る。
「もしもし、陸聞いてっ。凛花がバスケの大会、陸と観にきなよだって!」
半分無意識に押した通話ボタン。陸は「よかったな」と喜んでくれた。
「超嬉しいっ。凛花とまた前みたいに喋れた!なんか泣きそうっ」
友人との相談ごとを恋人にできるなんて幸せだな、などと思いながらペラペラと陸に話していると、背後から聞き覚えのある声がした。
「乃亜ちゃん?」
振り向かずとも誰だかわかる。この人とは一緒に住んでいた。
「奈緒さん……」
家を飛び出た時よりも、ずっと大きな鞄を抱え、腰まであるキャリーケースは傍に。
「何、なんでここにいるの……」
私の動揺した声に何かを察知したのか、陸は電話を切ってくれた。
自ら家を出た彼女。一ヶ月も帰らぬ彼女。私を捨てた父の恋人。今目の前にいる人間は、私にはもう関係のない人だ。
「乃亜ちゃんごめんなさいっ」
彼女に背を向け歩き出したのに、そのひとことで止まってしまう自分がいた。嫌悪感でいっぱいにはなれない。それは事実なんだ。
恐る恐る振り向くと、涙目の奈緒さんが視界に入る。