たとえ君の記憶がなくなっても。
「安心して。私はユイトに一途だから」
「俺もずっとナナミしか見てないよ」
どうしてそういうことを真顔で言えちゃうの?
恥ずかしい。
「ヤバ。これくらいで照れるとかさ、可愛いんだけど。理性保てなくなるからマジやめて」
「二人きりだし保つ必要ないんじゃない?」
さっきの仕返しにからかってみる。
「そのセリフ煽ってるの?」
「うん」
「じゃあキスしよう」
「うん!……て、えー! キス?」
「うん。ナナミからして?」
挑発的な笑顔を浮かべて、そっと目を閉じるユイト。
こうなったらあとには引けない。
ユイトの肩に手を置き、背伸びして唇を重ねる。
唇、柔らかい。
目を開けたユイトは優しく笑って頭を撫でてくれた。
「よく頑張ったね。ご褒美あげる」
そういうと、ユイトは私にキスを返してくれた。