お姫様、俺とイチャつく時間ですよ?
それなのに、陽向くんは小学生の頃からどんなに女の子にアプローチされても知らん顔をしてるし、男子にモテてる子に告白されても断るし。
タイプを聞かれても、「そんなの知らない」と答える。
「見て見て、瀬川くんだよ!」
「はわわ〜、かっこいいー……!」
陽向くんのことを、うっとりと見つめる女の子達。
全然納得できるよ。
だって、そうなってしまうほど陽向くんはかっこいいんだもん。
テレビに出てくる大人気の男性アイドルのように、大きくて利発な目、スッとした鼻、引き締まっていて小さな唇。
お肌も女の子みたいにスベスベで、非の打ち所がないって感じ。
「陽向くん、ほんと人気者だね」
「そうかー?」
陽向くんは、どうも自分が人気者だという自覚がないみたい。
どうしてかなぁ……?
こんなに女の子がワーっと集まってきて、人気者じゃないわけないのに。
小学生からこうやって女の子に囲まれるのは当たり前だったから、もうこれが陽向くんにとっては日常生活の1つになっちゃっているからなのかな……?