【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
ロルフがふうふうと欲を噛み殺す。ギラギラと光る瞳も今のニーナには欲張りたくなる理由になる。
「可愛い……」
息のかかる距離で終始眺めていたロルフがよしよしと頭を撫でてくれる。
充実感に似た圧迫感に愛しさを覚えた。生理的な涙を浮かべて震えると、蒼い瞳と視線が絡む。どうしようもないほど、甘く切ない想いで胸がいっぱいなった。
――もう自分を誤魔化せない。私は……。
この人のことが好きなんだ。
最初はなんて酷い人だと思った。彼の心の苦しみと寂しさを知った後、護りたいと思った。優しさに触れる度、世界がこの人に優しくなって欲しいと思った。
思い出の中の彼より、いつの間にか目の前のロルフを知りたいと思っていた。
この人が極悪王子なんて絶対なにかの間違いだと。
たとえこの優しさも甘さも自分が彼の『初恋の人』に似ているからだと分かっているからこそ、気づいてしまった気持ちを口走ってはならない。自分はあくまで調香師であり、彼の記憶の中の彼女に似ているだけ。
向けられる視線の甘さに自惚れないよう自分に言い聞かせて、全身でロルフを受け止める。身体から媚薬の効果が抜けていく感覚があった。「ロルフ様……っ」
「可愛い……」
息のかかる距離で終始眺めていたロルフがよしよしと頭を撫でてくれる。
充実感に似た圧迫感に愛しさを覚えた。生理的な涙を浮かべて震えると、蒼い瞳と視線が絡む。どうしようもないほど、甘く切ない想いで胸がいっぱいなった。
――もう自分を誤魔化せない。私は……。
この人のことが好きなんだ。
最初はなんて酷い人だと思った。彼の心の苦しみと寂しさを知った後、護りたいと思った。優しさに触れる度、世界がこの人に優しくなって欲しいと思った。
思い出の中の彼より、いつの間にか目の前のロルフを知りたいと思っていた。
この人が極悪王子なんて絶対なにかの間違いだと。
たとえこの優しさも甘さも自分が彼の『初恋の人』に似ているからだと分かっているからこそ、気づいてしまった気持ちを口走ってはならない。自分はあくまで調香師であり、彼の記憶の中の彼女に似ているだけ。
向けられる視線の甘さに自惚れないよう自分に言い聞かせて、全身でロルフを受け止める。身体から媚薬の効果が抜けていく感覚があった。「ロルフ様……っ」